蔵王院の本山である、大覚寺について。

ー1200年の歴史を誇る大覚寺ー

真言宗大覚寺とは、弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗の大本山で、正式には旧嵯峨御所大本山大覚寺と称し、

嵯峨御所とも呼ばれております。平安時代初期、嵯峨天皇様が檀林皇后様とのご成婚の新室である離宮を建立されたのが、

大覚寺の前身・離宮嵯峨院です。

貞観18年(876年)に皇孫である恒寂入道親王様が開山され、離宮嵯峨院が大覚寺となりました。

ー門跡寺院ー

大覚寺は明治時代初頭まで、代々天皇もしくは皇統の方が門跡(住職)を務められた、格式高い門跡寺院です。

また、いけばな発祥のお寺であり「いけばな嵯峨御流」の総司所(家元)でもあります。

暴れん坊将軍や大岡越前など、時代劇や各種ドラマのロケ地としても有名です。

ー写経の根本道場ー

弘法大師空海の勧めにより、嵯峨天皇様が一字三礼し浄書された般若心経が勅封(60年に1度の開封)として奉安されており、

般若心経写経の根本道場として知られています。